【シングルカードストラテジー】《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》【非公認】

Tumble Magnet / 転倒の磁石 (3)
アーティファクト
転倒の磁石は、その上に蓄積(charge)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
(T),転倒の磁石から蓄積カウンターを1個取り除く:アーティファクト1つかクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。


最近評価が上がっているこの1枚をご紹介したいと思います。

現環境で高速ビートダウンに対して
《審判の日/Day of Judgment(M11)》だけではまかないきれない
状況となっています。さらに

《強迫/Duress(M11)》
《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
再生持ちクリーチャー

などによって必ず全体除去が成功するとは限りません。
さらに2色3色のデッキになると、まれではありますが
(白)(白)の白2マナが用意できない場合もあります。


そこで、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》を用いて
時間を稼ぎ、マナベースを構築した後に
全体除去やプレインズウォーカーの展開などを行います。


このカードによって一時的に封殺できるカードは
・《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
・各種装備品
・各種タイタン
・《化膿獣/Putrefax(SOM)》
・喚声持ちクリーチャー
・《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(MBS)》


などなど用途は様々です。
デッキアーキタイプで考察すると

対赤緑感染 ★★★★★
対装備品系デッキ ★★★★☆
対cow-blade ★★★★☆
対鍛えられた鋼デッキ ★★★★☆
対ヴァラクート ★★★☆☆
対ボロス ★★★☆☆
対赤黒吸血鬼 ★★★☆☆
対アーティファクトデッキ★★☆☆☆
対エルフ・ゴブリンデッキ★★☆☆☆
対青黒コントロール ★★☆☆☆

現環境の主なデッキを考えると上記のような効き目です。
赤緑感染に対して、なぜ効果が抜群かといいますと
あのデッキのほとんどは、感染持ちクリーチャーに
強化呪文をキャストし、1/1感染を5/5感染 二段攻撃
などにするのが目的のため
相手の《巨森の蔦/Vines of Vastwood(ZEN)》のスタックに
合わせて、磁石を転がせば1枚のカードを無駄にさせること
ができるのです。
上記でも書きましたが、《化膿獣/Putrefax(SOM)》にいたっては
出してもタップして死ぬだけなので場に出すこともできなくなります。

次に装備品系デッキとcow-bladeですが
2ターン目《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
3ターン目《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》
4ターン目剣を鷹に装備してアタック
といったスタンスであると思います。
この時、剣を装備することに必死なプレイヤーの場合
マナが一切残らないので、カウンターを恐れずに
《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》などでも良いのですが
3ターン目に磁石を置いておけば、相手の剣の発動を3ターンも
遅らせることができます。
しかし、賢いプレイヤーの場合5ターン目にカウンターをかまえつつ
《神への捧げ物/Divine Offering(MBS)》によって磁石を破壊しようと
する可能性が充分にあるので、こちらもカウンターか2枚目の磁石などで
対処する必要が出てきます。

鍛えられた鋼デッキですが
とにかく飛行の量が尋常ではないため甘く見ると危険です。
基本的にパワー2以上のクリーチャーを3回止めて
時間を稼ぐという使い方により合計6点ダメージ軽減をし
全体除去や《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》に
繋げてくれます。

ヴァラクートですが、とにかく《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》を
ブン回らせないことが重要です。
場に出ただけならばそれなりに対処のしようもあるので
3ターン寝かし続けてアドバンテージを取りましょう。
問題は《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll(MBS)》ですね
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith(MBS)》の登場によってあって
シルバーバレットがやりやすくなった以上磁石をみたらタイタンを持って
こずにスラーンというチョイスをするパターンも多くなるでしょう。
スラーンが出てしまったら、また別の切り口で対処しましょう。

ボロスですが、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》に
《冒険者の装具/Adventuring Gear(ZEN)》を装備して6/6 二段攻撃なんていう
とんでもないことを防いでくれるため効果はそれなりにあると思います。
一点集中突破という選択肢を潰せるので後の全体除去に繋げやすいです。

アーティファクト系デッキ(テゼレットデッキなど)ですが
そもそもクリーチャー数がそこまでいないと思うので
相手のデッキ次第ですが、サイドから有効なカードと入れ替えるほうが
いいかもしれません。

エルフ・ゴブリンなどの部族デッキですが
あまりにも展開数が多すぎるため、焼け石に水状態になりかねません
《審判の日/Day of Judgment(M11)》4枚体制+ライブラリー操作にて
対処するほうが無難だと思います。

青黒コントロールですが
クリーチャーが《墓所のタイタン/Grave Titan(M11)》しかいない
というケースがよくあるのでサイドボードと何か交換したほうがいいのは
言うまでもありません。
とにかく《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》と最も相性の悪いデッキの
ひとつです。



【《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》と合わせて使うと強力なカード】
1.各種プレインズウォーカー

特に《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》です。
彼の+2効果にて攻撃を強制した後に、相手のパワーが最も高いクリーチャーを
タップすれば、ギデオンを2~3ターン持たせることが容易になります。
そのうえ、磁石にてタップ→ギデオン召喚→ -2能力にて破壊という
シナジーも存在。
さらに、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(M11)》にいたっても
+4の踏み荒らしをより確実に行え、さらにブロッカーを1体タップできるため
打点の向上にも繋がります。
あと、《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》は
使い終わった磁石を5/5のクリーチャーにできるというなんともエコなお方
さらに次の磁石を補充できる能力なため相性は抜群です。



2.《光輝王の昇天/Luminarch Ascension(ZEN)》

2ターン目《光輝王の昇天/Luminarch Ascension(ZEN)》
3ターン目《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
4ターン目《審判の日/Day of Judgment(M11)》
5ターン目《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》
この展開をされたら、エンチャント破壊がなければ高確率で詰みます。
現在、アーティファクト破壊は最初から入っていてもエンチャントを
破壊するような手段は入っていないというケースもあるので
もしかしたら盲点かもしれないですね。
2Tで1個、3Tで2個、4Tで3個、5Tで4個、6Tで天使3体出現
という理想系が完成すれば勝利はもうすぐそこ。


3.《ゲスの玉座/Throne of Geth(SOM)》

使い終わった磁石を生贄にして、増殖を行い
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》を蓄積カウンター2にしたり
各種PWを+1したり、もうひとつの磁石に蓄積を+1したり
《光輝王の昇天/Luminarch Ascension(ZEN)》のカウンターを増やしたりと
何かと用途は多岐に渡ります。
磁石生贄→ゲス自身を生贄によって増殖2が確定するため
様々なコンボが可能になること間違いなし。



こんなところでしょうか。
最近このカードに、毎度のように助けられているため
思わずグダグダと書いてしまいました。


次回は
《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》
《ゲスの玉座/Throne of Geth(SOM)》
《光輝王の昇天/Luminarch Ascension(ZEN)》
各種PW
などを活用したタッチ黒 青白PWコントロールについて書きたいと思います。

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